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【最新動向】
出版記念講演会(無料)のご案内
2024年11月1日、幸書房より新刊『食品・医薬分野のMALDI-TOF MS微生物検査・同定 - その基礎と利用』が発刊されました。これを記念して、講演会を開催いたします。
本講演会では、食品企業にとって消費者の安全を確保するため、微生物汚染の発生時に迅速な同定と適切な対応がなぜ重要であるかについて解説します。
特に、食中毒菌やカビ毒産生菌の迅速な特定は、製品の安全性を確保し、企業の信頼を維持するために不可欠な要素です。
従来の微生物同定手法は、同定までに数日を要し、コストが高く、専門的な知識が必要であったため、多くのサンプルを同定するのが困難でした。
しかし、MALDI-TOF MS(マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間質量分析法)は、簡便な手順で短時間かつ低コストでの微生物同定を可能とし、食品や医薬品業界で広く注目されています。
本書の執筆者である各分野の専門家がリレー形式で登壇し、MALDI-TOF MS技術に関する最新の研究成果や実践事例について体系的に解説いたします。
食品・医薬分野におけるMALDI-TOF MSの幅広い活用可能性について学ぶ貴重な機会ですので、皆様のご参加をお待ちしております。
◯ 開催概要
開催日時:2024年12月2日(月)15:00~18:00
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
※投影資料の配布およびアーカイブ動画の公開はございません
※開催前日までに参加方法をメールにてご案内いたします
※聴講者からのご質問・ご意見はZoomチャットで受け付けますが、時間の都合上、
各講演内での回答時間は設けておりません
◯ 特典
ご参加の方には、書籍を特別価格(10%割引 7,920円 税込・送料込)でご購入いただけるご案内を
メールにてお送りいたします
◯ 主なプログラム(敬称略):執筆者である各分野の専門家によるリレー形式スタイル
・第1章 MALDI-TOFMSの基本原理とその応用
道家康平(ブルカージャパン株式会社)
・第2章 微生物同定システムの原理と実践
関口幸恵(ビオメリュー・ジャパン株式会社)
・第3章 MALDI-TOFMSの微生物同定における位置づけと妥当性
宮本敬久(九州大学 特任教授、一社・微生物制御技術機構 理事)
・第4章 食品産業におけるMALDI-TOFMSの活用事例
青山冬樹(アサヒ飲料株式会社)
・第5章 医薬品産業におけるMALDI-TOFMSの微生物同定の実際
藤井優揮(協和キリン株式会社 品質本部 高崎品質ユニット 品質管理部 品質管理4課 マネジャー)
・第6章 ろ過を用いた食品残渣除去による直接MALDI-TOF MS 法の検討とチルド食品における有効性
福本沙弥(マルハニチロ株式会社 開発部 技術開発グループ 市販用冷凍食品課 主任)
・第6章 食品の迅速対応に向けたMALDI-TOFMSのダイレクト同定
6.3.遠心分離を用いた直接MALDI-TOF MS 法の検討
髙碕依子(キユーピー株式会社 品質保証本部 食品安全科学センター 微生物チーム)
・第6章 食品の迅速対応に向けたMALDI-TOFMSのダイレクト同定
6.4 マイクロ流路型誘電泳動分離装置と MALDI-TOF MS を組み合わせた迅速菌種同定法の検討
安藤洸幸(日本生活協同組合連合会 品質保証本部 商品検査センター 生化学検査グループ)
・第7章 MALDI-TOFMSによる類縁菌・菌株識別の可能性
馬場浩(一般財団法人 日本食品分析センター)
・第10章 MALDI-TOFMSの基礎
中山素一(九州産業大学 教授、一社・微生物制御技術機構 代表理事)
【主 催】 一般社団法人 食品科学技術機構
【協 力】 九州産業大学 食品微生物制御センター
一般社団法人 微生物制御技術機構
食品安全技術センター
◯ お申込はこちらからお願いします
新刊のご案内
弊機構の中山代表理事、宮本理事らの執筆によるMALDI-TOF MSに関する書籍を発刊致しました。
・書籍名:食品・医薬分野のMALDI-TOF MS微生物検査・同定 - その基礎と利用
・出版社 : 幸書房 (2024/11/1)
・発売日 : 2024/11/1
食品会社は、消費者の食の安全に関して微生物の汚染事故が起こった場合には、食中毒菌か否か、カビではカビ毒産生菌か否かを早急に判断し情報公開しなければならない。
そのためには、迅速に菌種同定、並びに菌株識別を行う必要がある。
しかしながら、従来の同定法、菌株識別法では、同定に数日かかり、高コストで作業者に高い専門性が必要であり、迅速に多検体の試料を菌種同定し菌叢を解析することは困難であった。
そこで、迅速に微生物検査ができてランニングコストも安く、高い専門性を必要としない、MALDI-TOF MS微生物検査・同定に注目が集まっている。
本法は、MALDI-TOF MSで得られたスペクトルパターンを、データベースに格納されている菌種名既知のスペクトルデータのパターンと照合し同定を行うものである。
同定の確率と精度を上げるためには、菌種名既知のスペクトルデータ数が多いこと、さらに同一菌種の多数の菌株のスペクトルデータを取得してデータベースの充実を図ることが重要である。
このデータベースの充実を図るため、大学と食品企業を中心に13団体で MALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアムを結成してデータベースの拡充と微生物同定についての勉強会を実施するなど精力的に活動を行っている。
2023年8月にMALDI-TOF MSの微生物同定の食品産業での最新の活用事例について紹介する第1回のシンポジウムを開催した。
多くの方に参加していただき、大変盛況であり、多数の参加者から発表に関する詳細な資料提供の要望を受け、参加者の関心の高さが窺えた。
そこで、このシンポジウムの内容を中心に、食品産業以外の実際の産業界での運用事例として医薬関連企業での活用事例および本コンソーシアム活動の主要な成果についても情報提供する目的で一冊の本として纏めることとなった。
本書が皆様の有害微生物についての研究、原材料、製造環境および製品の品質管理の一助となれば望外の幸せである。 (「発刊にあたって」より一部抜粋)
詳しい情報はこちらを御覧ください。