top of page
data3.png
262188_l.jpg

Technical committee

食品微生物学 基礎講座(4回シリーズ)のご案内

本講座は、食品の微生物管理に関わる食品関連企業の品質管理や製造部門の担当者を対象に設計された、専門性の高いオンラインセミナーです。

 

食品業界の現場で直面する課題を解決するために重要な微生物学の基礎からスタートし、腐敗菌、衛生指標菌とその検査・同定法や制御法の基礎を学ぶことができます。

 

各回のセッションは、2時間の講義と質疑応答で構成されており、参加者が疑問をその場で解決し、学びを深めることができます。

食品微生物学基礎講座で、食品の安全性と品質確保の基礎となる微生物の構造と機能や環境における挙動を理解した人材を育成し、微生物制御についての知識の継承は、食品業界での競争力を高め、信頼性を向上させるための重要な戦略となります。

第1回と第2回で細菌の基礎を理解し、第3回で応用的知識、第4回で制御法と、食品微生物学および微生物制御を考える上で基礎となる知識をバランスよく学べる内容になっています。

■開催概要
・日 程:2025年11月26日(水)~12月17日(水)  毎週水曜日開催(全4回)
・時 間:14:00~16:30頃終了予定(各回2時間の講習+質疑応答)
・形 式:オンライン(Zoom)
・対象者:食品関連企業の品質管理、製造、研究開発担当者
・参加費:各回参加:5,000円(税込)、全回通し参加:15,000円(税込)
・定 員:各回50名(先着順)

※投影資料は事前に配布致します
※アーカイブ動画の公開はございません
※開催前日までに参加方法をメールにてご案内いたします

第1回 はじめに、細菌の構造と機能(2025年11月26日)  
 最新の情報を交えて細菌の基本的な構造、各構造の役割と食品微生物学との関連性について
  -  細胞質膜・外膜
  -  ペプチドグリカン
  -  テイコ酸、リポ多糖(LPS)
  -  鞭毛(運動)、線毛(接着・感染因子)
  -  細胞成分の生合成(DNA、RNA、タンパク質、脂質)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2回 増殖・存在状態、分類と同定・検出(2025年12月3日) 
 細菌の増殖条件、環境中でとる多様な存在状態、および微生物の分類・検出法の基礎について
  -  増殖条件:温度、pH、水分活性(aw)、酸素要求性(好気性・嫌気性)など
  -  存在状態:正常細胞、損傷菌、VBNC(Viable But Non-Culturable)、Persister、

     バイオフィルム形成、共生関係
  -  簡易分類・同定法:グラム染色、形態、代謝特性
  -  検査技術の概要:培養法、迅速検出法、分子生物学的手法
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第3回 食品と関係の深い細菌(2025年12月10日) 
 食品と関わる主要な細菌群、各菌群の特徴と食品衛生上の重要性について
  -  食中毒細菌:サルモネラ、黄色ブドウ球菌、大腸菌O157、ボツリヌス菌など
  -  衛生指標細菌:一般生菌数、大腸菌群、糞便系大腸菌群、腸内細菌科菌群、大腸菌、腸球菌
  -  腐敗細菌:シュードモナス属、乳酸菌、芽胞形成細菌など
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第4回 微生物制御技術とその機構(2025年12月17日) 
 微生物制御の基本的な手法とその細菌に対する作用機序について
  -  物理的制御技術:加熱、冷却、温度変化、圧力処理など
  -  化学的制御技術:保存料、殺菌料、有機酸、エタノール、天然由来物質など
  -  生物学的制御技術:競合排除、抗生物質、バクテリオシン、ファージなど

■講師紹介(敬称略)

宮本 敬久

九州大学・名誉教授、弊機構理事

食品微生物学の分野において長年研究と教育に携わり、食品に関わる細菌・真菌の同定および検査技術の高度化に大きく貢献してこられました。特に、MALDI-TOF MSを利用した微生物の迅速かつ高精度な同定法の開発を主導し、その成果は食品産業における衛生管理やリスク評価に広く応用されています。

真菌学の領域においては、耐熱性カビの同定やカビ汚染対策に関する研究を推進し、食品の安全性確保と品質向上に資する科学的基盤を確立されました。さらに、バイオフィルム形成菌の挙動解析や天然由来抗菌物質の作用機構の解明など、食品微生物制御に関連する多角的な研究を展開されています。

これらの業績は高く評価され、第7回日本オープンイノベーション大賞 農林水産大臣賞(2025年)をはじめ数多くの学術賞を受賞されています。加えて、国内外の学会や食品関連セミナーにおいて最新の知見を発信し、産学官連携の推進と次世代研究者の育成にも尽力されています。

■  申込みから参加までの流れ
1.    申込フォームより申込み(お申込を締め切りました)
2.    申込み受付後、振込先情報記したメールをご案内致します
3.    入金確認後、開催一週間前頃にZoomリンクと講座資料をメール送付

■  注意事項
1.    受講費用について
・振込手数料は参加者様のご負担となります。
・キャンセルをご希望の場合、講座開始5日前までにお知らせいただければ、振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。

それ以降のキャンセルにつきましては、返金できませんのでご了承ください。
2.    受講に関するルール
・  お申し込みいただいたアカウントは1名様のみに有効です。

1つのアカウントで複数名が同時に受講することはお控えください。
・  講座への参加URLの第三者への共有、譲渡は禁止されています。
3.    セミナー内容の保護
・  セミナーの内容を録画・録音、またはスクリーンショットなどで記録することは固く禁止されています。
・  配布するテキストや資料の著作権は講師および主催者に帰属します。

これらを無断で複製、配布、転用することは禁止されています。
4.    技術的な問題への対応
・  セミナー参加には安定したインターネット環境が必要です。

接続不良などのトラブルが生じた場合、主催者側では責任を負いかねますのでご了承ください。
5.    その他
・  講座中に不適切な行為が確認された場合、受講を中断させていただく場合があります。

その際の返金対応はいたしかねます。
・  天災や予期せぬ事情により講座が中止または延期となる場合、主催者から別途ご案内いたします。
ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

【主催】
一般社団法人微生物制御技術機構

【協力】
一般財団法人日本食品分析センター
九州産業大学微生物制御センター
一般社団法人食品科学技術機構
食品安全技術センター

bottom of page